行政書士たっきーの営業日記

 

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この記事では行政書士たっきーが、行政書士として独立開業、

そしてその後どうやって営業していたかを書いていきたいと思います。

 

決してサクセスストリーではありません。

 

むしろ失敗の方が多かった営業法について

過去を思い出しながら記事を綴っていきます。

  

目  次

 

 

1、行政書士です!何でもやります!的なチラシを撒いてみた。

 

開業してすぐ事務所の看板を出し、とりあえず1カ月

お客様が来るか待ってみました。

 

来ません。

 

相談電話の一本も鳴りません。

 

電話が壊れているのではないか

事務所の電話に自分の携帯電話からかけてみたものの

電話はしっかり繋がります。

 

本当にお客様が来ない、電話の一本もならない。

 

「やっべー、どうしよう」

 

「そうか、みんなぼくが行政書士事務所を

 営んでいることを知らないんだ」

 

「だったらチラシでも撒いてみよう」

 

そう思い、妻に作成してもらった「何でもやりますチラシ」を

業者に2000部印刷依頼しました。

 

デーリー東北の販売代理店、東奥日報の販売代理店それぞれに

500部ずつ計1000部チラシを折り込みました。

 

ちなみに内容は

「相続、農地転用、建設業許可、遺言、クーリングオフ、会計記帳、離婚相談など

いろいろな相談を受け付けています。相談料は無料です。お気軽にご相談ください」

というようなものでした。

 

しかし、1カ月たってもまだ電話がならない、相談者が来ない。

 

「本当にチラシが配布されたのだろうか」

 

そう疑念を抱くようにもなりました。

 

その次の月も同じチラシを1000部新聞に折り込み撒きました。

 

反応はまったくなし。

 

「これからどうしよう」

 

とてつもない不安が頭をよぎりだしました。

 

しかし、近所の診療所に行くとき

背広を着て行政書士バッジを胸につけていったら

病院にいたおじいちゃんおばあちゃん達が、ぼくをみて

 

「あれだれだ?」

 

「どこの兄ちゃんだ?」

 

「どこそこの行政書士だってよ!」

 

といいうようなささやき声が聞こえてきました。

 

「なんだ、ぼくが行政書士だって知れ渡っているじゃん」

 

「ただ単に相談に来ないだけじゃん」

 

「チラシだけではだめだ、次の手を打っていこう」

 

そう思い次の行動を起こすことにしました。

 

 2、近所の家に事務所名入りタオル800本、名刺800枚をもち

 一軒一軒飛び込み営業をする

 

歩きました、とにかく歩きました。

 

日中不在のところもあれば家に人がいることもありました。

 

家に人がいれば

行政書士の滝口です。この度、独立開業させていただきまして

 皆さまのところにご挨拶に回らさせていただいております。

 何かお困りのことがあればお気軽にご相談ください」

 

というような感じでひたすら回りました。

 

「はぁそうですか」というところもあれば

 

「なにかのとき頼むよ」といってくれるところもあり、

チラシよりは営業の手ごたえを感じました。

 

しかし、すぐに依頼に来るということはありませんでした。

 

行政書士業務でありませんが、当時「宙に浮いた年金」問題が流行っていたこともあり

年金の封筒をもっての相談者はそれなりに来ました。

多分50件は越えたと思います。

 

そういう中、なぜか年金にばかり詳しくなっていったことを覚えています。

(年金の基礎知識は2級FP技能士の勉強の過程で少し身についていました)

 

でも、肝心の行政書士業務が来ない。

 

「このままでは廃業だな」

 

絶望的な思いが頭をぐるぐる回っていました。

 

これが開業4カ月ほど経過したあたりでした。

 

3、近所の建設業者30件くらいにタオルと名刺をもって営業に行った 

 

行政書士として建設業許可の仕事はおいしい、とインターネットで調べていたので

.知識も経験も無いのに建設業者に飛び込み営業をかけました。

 

ほとんどの業者が

 

「あんた誰?」

 

「うち、他のところに頼んでいるからもう間に合ってます」

 

みたいな冷たい対応で、この飛び込み営業も失敗に終わりました。

 

開業5カ月一件の仕事の受注もできない行政書士

 

それがぼくでした。

 

4、結局1年間 行政書士としての売上はゼロ。 

 

1年間どうやって生活をしていたかというと

実家が漁業を営んでおり、1年のうち繁忙期の4カ月間は沖にでて(月25万円位)、

そのほかの期間は陸での漁業手伝いの仕事(月3万円位)をして給料をもらっていたので

それで生計を立てていました。

 

実家暮らしだったし、妻も漁業の手伝いをしてアルバイト代をもらっていたので、

行政書士の仕事がなくても何とか生活はできていたわけです。

 

この後も漁師の仕事は7年間続けることになります。

 

5、相続・遺言に特化したチラシを毎月2000部、12回撒いた

 

 

全部で印刷代、折り込み代いれて15万円位広告にかけた訳ですが、

この方法が一番当たりだったのです。

 

相続・遺言・生前贈与・売買など登記関係の相談が後々ですが

年に100件以上は来るようになりました。

 

遺産分割協議書の作成、公正証書遺言の原案及び公証人との打ち合わせは

行政書士の業務ですが、登記は司法書士の仕事です。

 

ですが後学のため登記実務も知りたくて、

贈与、売買の案件の時は依頼人と共に司法書士事務所に同行し

登記実務も少し拝見させていただきました。

 

なにより、お客様との接点ができるようになり

次の相談もぼくのところにしていただけるようになっていきました。

 

人脈が増えたという点ではものすごい財産になったわけです。

 

現在、チラシは撒いていませんが、

過去に接点のあったお客様からのリピートや紹介で

相続・遺言の業務についてはなにも営業しなくても相談・依頼は来ます。

 

特化型チラシを同じ地域に何度も何度も撒くというのは

行政書士の集客として効果はあるのは実感できました。

 

 6、建設業許可関連業務を覚えたくて

  兄の会社にアルバイトで使ってもらう

 

ぼくの兄、長男は地元では割と大きな建設業を経営して会社も現在2社経営しています。

 

ぼくと妻は建設業許可、経営事項審査社会保険、労働保険会社設立等の業務を

覚えたくて兄に頭をさげてアルバイトの申し込みをしました。

 

いざやってみるとやることは膨大でした。

 

「こりゃ知り合いじゃない建設会社の仕事を受注していれば大変なことになっていたな」

 

「試験に受かっただけで、経験がなければ絶対できない業務だな」

 

「ちょっとのミスで損害賠償請求されるような業務だな」

 

「相続・遺言とは比べ物にならないほど専門性の高い業務だな」

 

「兄が建設業(しかも割と大きい)で本当に幸運だったな」

 

今でもしみじみ思います。

 

現在ではアルバイト形態ではなく外部の顧問のような形で業務を

発注してもらっているので非常にありがたいです。

 

ぼくもぼくの妻も建設業関連業務に精通しているのは

兄の会社のアルバイト経験からの始まりです。

 

もうかれこれ建設業関連業務の10年選手になりました。

 

兄の会社の仕事が一番複雑で難しかったのもあってか、他の建設業者も

 

「いつでもどんとこい」

 

というレベルにまでうちの事務所は成長しました。

 

7、親戚の兄ちゃんが建設会社を立ち上げる。

  法人設立と建設業新規許可の依頼。

 

そのころ1カ月ほど札幌に滞在する予定だったので

知り合いの行政書士に法人設立と建設業許可を依頼したところ

無事設立完了、許可も取得しました。

 

その後の会計記帳、経営事項審査等の業務は

ぼくの事務所で顧問になって引き受けたいと申し出たところ

 

「うん、いいよ」

 

と軽く顧問契約を1件ゲットしました。

 

今現在、行政書士として続けていけてるのは

顧問の建設業を何社も抱えているからです。

 

「3、近所の建設業者30件くらいにタオルと名刺をもって営業に行った」で書いていますが、

この建設業のお客様1社ゲットするのはとてつもなく難しいことです。

 

5社顧問契約ゲットするのと行政書士試験合格するのとどちらが難しいかというと

5社のクライアントをゲットする方が難しいでしょう。

  

この親戚の兄ちゃんの会社は今では20人近く従業員を抱えるほどまで成長しています。

 

そして、現在でも顧問契約を結んでいただいており

かれこれ10年のお付き合いになります。

 

縁てありがたいですね。

 

8、既存客からの紹介から顧問契約十数社まで成長 

 

「7」でお話した親戚の兄ちゃんからの紹介で1件、

兄の会社の人からの紹介で1件、

そのまた紹介で1件、

またまた紹介で1件、

 

と紹介につぐ紹介で漁師、農家、スナック、建設業等の顧問は十数社にも広がり、

営業をしなくても行政書士として安定した経営をできるようになりました。

 

 

9、専門特化して確実にクライアントに向き合うことで紹介の輪が広がる

 

ぼくが思うに1番の営業方法は、

ある業種や業務に専門特化しクライアントに誠実に向き合い

クライアントの信頼を得れば紹介の輪ができ

営業費用と時間をかけなくても依頼は来るようになると思います。

 

顧客獲得コストCPOとでもいうのでしょうか、

この業界は1件の依頼単価が数万円と高く、

顧客を獲得するまでの費用も高いのが現実だと思います。 

 

しかし、紹介でくるお客様はある程度信頼が出来上がったうえでのお客様なわけですから

クレームを受ける確率も格段に下がります。

 

ほぼ、ほぼ無いと言ってもいいくらいです。

 

クレーム対応に割く時間も減ります。

 

営業時間、営業費も限りなく低く抑えられます。

 

顧客獲得コストが下がります。

 

結局ぼくはお金を稼ごうと思ってばかりいたから

最初の方は依頼が無かったのですね。

 

「お金ではなく人を稼ごう」

 

と思考の枠組みをかえれば

もっと楽に行政書士として経営を安定することができていたかもしれません。

 

「商いとは人をもって財となす」ですね。

 

 

10、おわりに

 

世の中には営業力、マーケティング力などがあり

開業後すぐに稼ぎまくっている行政書士もたくさんいると思いますが、

ぼくが行政書士専業で食えるようになるまでは7年もの歳月がかかりました。

 

しかし、それでよいと今は考えています。

 

別に行政書士業だけがすべてではないのですから。

 

ぼくは漁師であった期間の7年を誇りに思っています。

慢性的な人手不足の実家の漁業の方も手伝えたし、

今は亡き父とも亡くなる直前まで一緒に漁師やれたし、

兄弟船もやれたし、

演歌の歌詞に出てきそうなこともやれたし、

サメとも戦えたし、

おいしい魚いっぱい食べれたし。

面白い経験いっぱいできたし。

 

死にそうな(本当に命を落としそうな)経験もたくさんしましたけど。

 

とにかく、いろんな経験積めてよかったとおもいます。

 

世の中のフリーランスとして独立を考えている方々へ

 

「成功経験も財産、失敗経験も財産、

 とにかく経験はすべて財産」

 

 

 

 

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