もくじ
- 1.借入金を返済したときの仕訳
- 2.工事とは関係のないものを後払いで購入したときの仕訳
- 3.未払金を支払ったときの仕訳
- 4.工事とは関係のないものを代金後払いで売ったときの仕訳
- 5.未収金を回収したときの仕訳
- 6.小口係に小口現金を前渡したときの仕訳
- 7.小口係が小口現金で支払いをしたときの仕訳
- 8.小口係から会計係へ支払報告があったときの仕訳
- 9.会計係が小口現金を補充したときの仕訳
1.借入金を返済したときの仕訳
銀行から借入していた10,000円を現金で返済した。
その際に利息も現金で支払った。
利息の年利率は3%で、借入期間は8カ月とする。
〇次のような仕訳になります。
借入金を返済したので、借入金を減らします。
現金が減ったので、帳簿の現金も減らします。
利息を払ったので、支払利息(費用)が発生します。
〇借入金が10,000円減るので、貸借対照表の資産の部に+10,000円です。
(負債の減少)
〇支払利息が200円発生したので、損益計算書の費用に+200円です。
(費用の発生)
〇現金が10,200円減ったので、貸借対照表の負債の部に+10,200円です。
(資産の減少)
2.工事とは関係のないものを後払いで購入したときの仕訳
トラック10,000円を購入し、代金は月末に払う。
〇次のような仕訳になります。
トラックを購入したので、車両運搬具(資産)を増やします。
代金は後払いなので、未払金(負債)が発生します。
〇車両運搬具が増えるので、貸借対照表の資産の部に+10,000円です。
(資産の増加)
〇未払金が増えるので、貸借対照表の負債の部に+10,000円です。
(負債の増加)
3.未払金を支払ったときの仕訳
12/1に後払いで購入していたトラックの代金を現金で支払った。
〇次のような仕訳になります。
代金を払ったので、未払金を減らします。
現金で払ったので、帳簿の現金も減らします。
〇未払金が減るので、貸借対照表の資産の部に+10,000です。
(負債の減少)
〇現金が減るので、貸借対照表の負債の部に+10,000円です。
(資産の減少)
4.工事とは関係のないものを代金後払いで売ったときの仕訳
トラックを10,000円で売った。
代金は月末に回収することになった。
〇次のような仕訳になります。
トラックを売ったので、車両運搬具(資産)を減らします。
代金は月末に受け取るので、未収金(資産)を増やします。
〇未収金が増えるので、貸借対照表の資産の部に+10,000円です。
(資産の増加)
〇車両運搬具が減るので、貸借対照表の負債の部に+10,000円です。
(資産の減少)
5.未収金を回収したときの仕訳
トラックを10,000円で売った際の未収金を現金で受け取った。
〇次のような仕訳になります。
未収金を現金で受け取ったので、帳簿の現金も増やして、未収金を減らします。
〇現金が増えるので、貸借対照表の資産の部に+10,000円です。
(資産の増加)
〇未収金が減るので、貸借対照表の負債の部に+10,000円です。
(資産の減少)
6.小口係に小口現金を前渡したときの仕訳
定額資金前渡法を採用している会社で、小切手を振り出して、小口現金1,000円を小口係に渡した。
〇次のような仕訳になります。
当座預金が減るので、帳簿の当座預金も減らします。
小口現金(資産)が増えるので、借方に小口現金1,000円です。
〇小口現金が1,000円増えるので、貸借対照表の資産の部に+1,000円です。
(資産の増加)
〇当座預金が1,000円減るので、貸借対照表の負債の部に+1,000円です。
(資産の減少)
7.小口係が小口現金で支払いをしたときの仕訳
小口係が小口現金で支払いをしたときは、小口現金出納帳へ記録するため
帳簿では仕訳しません。
8.小口係から会計係へ支払報告があったときの仕訳
小口係から、文房具代500円を小口現金で支払ったと報告を受けた。
〇次のような仕訳になります。
房具代は消耗品費なので、消耗品費(費用)を計上します。
小口現金は、支払った分だけを減らします。
〇消耗品費が500円増えるので、損益計算書の費用に+500円です。
(費用の増加)
〇小口現金が500円減るので、貸借対照表の負債の部に+500円です。
(資産の減少)
9.会計係が小口現金を補充したときの仕訳
先日支払報告を受けた分の500円を、小切手を振り出して補充した。
〇次のような仕訳になります。
小口現金を補充したので、小口現金が増えます。
当座預金が減ったので、帳簿の当座預金も減らします。
〇小口現金が500円増えるので、貸借対照表の資産の部に+500円です。
(資産の増加)
〇当座預金が500円減ったので、貸借対照表の負債の部に+500円です。
(資産の減少)